一般社団法人シルバーパートナーズに加入

 先日、未成年後見人養成研修を終え、寄り添いの力と社会資源の活用が益々必要であると実感して帰仙した。今回の研修では、独立型の経営者である社会福祉士との交流も有意義であった。明確に後見に特化した業態を保っている方々に尋ねると、後見ニーズは多くあり件数をそれでも増やさないように運営しているとの方もいた。一方で、任意後見は受けないようにしているかた、公証人役場と連携して迅速に対応しているかたなど、考えがさまざまであると感じられた。これは県士会の考え方の影響を少なからず受けているのだと思う。この交流により、県内での後見の社会化、任意後見を増やそうとのスローガンは誰が対応しているのかとの思いが湧いた。

 さて、この度、いつも在宅での後見の件で沢山お世話になっている業者さんの紹介で、一般社団法人シルバーパートナーズに入会することになった。当事務所の顧問である税理士や司法書士が加入しており、何より高齢者の生活を本気で支えようとする様々な業種の人が集まった非営利型法人であることにとても興味をもった。日ごろから、クライエントの感情や信念に寄り添いながら、目的的な行動をしようと考えている私としては、社会福祉士同士で社会福祉士とは何かと言っているだけでなく、実際に地域の他業種のなかで社会福祉士とは、後見人とは何かと有機的な交流を求めてみたいと思った。リソースを探すこと、資格の価値を確認したり、周知したりの具体的な行動である。

 人を支えるには組織力が必要であり、今何とかしなければならない状況を前にした時、社会福祉士という資格や、後見人との権限は本当に無意味ではとの想いが沸き起こることがある。それは、誰かを納得させたり、押さえつけたりとのパワーでの関係は当然無意味であり、本人の意向に沿うということの背景の広さに、力の至らなさを感じることが度々あった。

 そんな時、後見人としての判断の猶予を与えてくれたり、緊急の対応をしてくれた人たちがシルバーパートナーズのひとであった。社会福祉士はことにビジネスという言葉に抵抗感を示すし、一方で独立者の経営ノウハウなどの案内は皆無である。バランスの悪いことは自分で補い、自己責任のみでの運営が現実である。何より社会に働きかける資格でありながら、社会から認知されていない資格であることを認めて行動化することが見えない状況で、機会は有効に活用し高めていきたいと考えている。後見活動を通じて得た、すばらしい出会いに感謝している。

仙台七夕・宮町通り七夕

 先日、商店街振興組合より七夕飾りを出さないかとのお誘いがあった。仙台七夕にあわせて、仙台駅北側の花京院を入り口として、東照宮神社までを結ぶ宮町商店街に飾られる地域の七夕様である。仙台七夕は、8月6日から8日まで市中心部アーケード街で行われるのだが、それを盛り上げ、または負けじと、力のある商店街を中心に市内のあちこちで毎年飾られている。

 当事務所は、地域の生活者に近い視点で、社会福祉士が行う実践のため、商店街振興組合に入会をした。そのいっとう最初の催し参加としては、とても華やかでやりがいのあるものと考え、行動することとした。

 組合から、骨組みを借りて意思表示をしたものの、業務に押され、なかなか、お花紙やその他の材料を購入しに行く暇が持てず、日にちばかり過ぎて、だんだん焦りや困り感が湧いてきたことに気が付き、なんとかしなければと計画を立てることにした。

 同級生の家が商売をしていて、七夕の時期が近付くと店員さんや、おじいさん、おばあさん、子供が参加して、みんなで花を折り、折り鶴を折りしているところに、遊びに行き、その地道な作業に大変だなと心底思っていたことを、ここにきて思い出した。

 焦る気持ちから、教えてもらった七夕材料の売店に、仕事途中に立ち寄ってみると、隔日しか営業しておらず、なかなか手が付けられずとにかく困ったという気持ちになってしまった。後日、妻に頼んでも、空振りでやはり成果がえられず、三度目の正直でようやく、本日材料購入にたどり着くことができた。

 その売店は、外観からは分からないが畳敷きとなっていて、靴を脱いで、お茶飲みテーブルがある中心部に招かれ、どのようなものを作りたいか、膝を寄せて話をしながらゆっくりと決めていく商売の仕方であった。おそらく、着物を仕立てるため反物を購入し、採寸などして完成に至る呉服店の商売はこんなだったのだろうと、ちょんまげの時代に思いをはせるなど、そのインパクトに私自身も脱線ぎみの思考となった。

 すごいところに足を入れたとの気持ちも沸き起こったが、そのあとの、女将さん?と店員さん?の掛け合いのなか、何のイメージもなかった飾りが、ひとつひとつの部品のおすすめをもらいながら、そして、説明が面倒だと思ってか、その場で作れるものは簡単にこしらえてくれながら、いつの間にか必要な買い物はすべて終えることができていた。一見、はちゃめちゃなことを言い、ふざけあいながらのやり取りに見えて、客の要望をじわじわと聞き出し、そして満足感の高い買い物をしたとの気持ちにいつしか、もっていかれていたことに気が付き、このおばちゃん達はプロだと心底思った。

 冒頭にあるとおり、仙台では同時に七夕があちこちで開催され、短期間のうちに、個性的な飾りつけを行おうとする商店主等がたくさん売店に訪れる。それを2、3人のおばちゃんでさばくのだから、クレームを受けている暇はないし、ましてや追加購入等でなんども同じ客が来ても、入る居場所もないくらいものに溢れた店内のため、確実に1度対応した客はしっかりと品物を持たせて帰しているのだと考えることができた。

 5号のほねぐみには、花が80個、花は1個につき5枚など、長年の経験でそのくす玉にあわせての吹き流しの長さや、つなぎかたはこうだと、すべて示してくれた。時折、鶴は何列ぶら下げたいの?など無茶ぶりはあったものの、ああ自分でもなんとかやれそうな気がしてきたとの思いを抱いて帰ることができるようになった。

 今回、伝統七夕を作る超初心者としての行動で、部品の購入一つでも社会から個人に対して当たり前に行われてきた、エンパワメントであったと理解することができた。これは本当によい経験であったと思う。このような体験が個人ごとにもっと増え、つながりを作っていくことが、地域づくりであれば、それこそよいと感じた。もはや完成した気持ちでいるが、これから数百個の花や鶴などを折ることを忘れないようにしたい。この気持ちがまずは、事務所内、家族内で共有でき、完成に至らせなければならないところである。

 この経験で思ったことは、先を見通せた時の安堵感と、自己効力感を得られる関わりが、福祉以外の場面で実感できたことである。昔はよかったとよく耳にするが、その一つがこの、入ることに不安もあるが、人の中に入ることで知識が身に入って来たり、その行いの良い悪いを、優しく口伝えで教えてくれることにあるのだと実感することができた。まさに実感なのである。

 いつかまた、恩人である、あのおばちゃんたちのスキルを今度はもっと余裕をもって、インタビューしたいと考えている。

宮町商店街振興組合に加入

 エンパワメント後見事務所は、仙台東照宮神社のお宮町である、宮町商店街のなかにある。お宮町と呼ばれる縦長の商店街は、さまざまな業種が存在し、低価格の電力供給やネット環境整備など、新しい取り組みも行っていて、とても活気がある。お宮町は商店だけではなく、大きなエドヒガン桜がシンボルの東六番町小学校を中心として、地域住民のつながりを深める音楽祭や祭りなどを行い、その結果として子供が安心して歩ける環境ができている。

 ソーシャルワーカーとしては、地域をよくするとの使命感で行動することが多いと思われるが、逆にこのおだやかで、活力がある環境の力を借りて、試行的に新しい取り組みができないかとの気持ちが前からあった。

 エンパワメントが運営する、写真療法の部門では、市民向け・小学生むけ写真教室を開催してきたが、宮町では市民向けの写真撮影ワークショップをお店の協力を得て、店内でモデル撮影をさせてもらうなどして行い、知らない人同士がカメラにより交流を深めることができた実績がある。

 商店街振興組合には、病院なども加入し、一般にいう商売だけではないつながりがあり、情報発信も行われている。後見という一般には良く知られていない分野を業務とするエンパワメントとしては、商店街店主からの理解がひろがれば、地域にも何をする仕事なのか理解が広がるのではと考えている。

 商店街振興組合には、まちゼミという、開業者がどんな仕事なのかレクチャーする企画が毎年行われているようで、知名度の低い、社会福祉士、成年後見人が知られる機会になればと期待している。力を借りる一方で地域から頼られるような、存在感と機能が発揮できたらとの目標を考えているところである。